タグ: 投資判断

大番

証券マンなら一度は読んでほしい一冊を紹介します。

それは、作家獅子文六の「大番」です。

愛媛の宇和島の田舎青年、赤羽丑之助ことギューちゃんが上京し、相場の世界に足を踏み入れ、戦前、戦後の証券界を舞台に、彼の破天荒で波乱万丈な人生が描かれています。

当時の兜町の世相や戦中、戦後の最中でも時流に乗って富を得たり、状況判断がいつの世も必要なのがよくわかります。また主人公ギューちゃんの色恋も人間性があり、魅力的でせひ一読してほしいです。

 いっちー

 「ふくろう通信」の内容はお客様にとり参考となる情報の提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。 記載したコメントの内容及び過去の実績等は、必ずしも将来実績を示唆するものではありません。将来の投資収益が保証されているわけではなく、投資元本を割り込むリスクがあります。 投資の最終的決定はご自身の判断でなさるようお願い致します。

今回は、投資の“タイミング“について・・・

かなり間が空いてしまいましたね。

投資のタイミングで重要なことは、

①大きなイベント(世界各国の金融政策を含む経済指標発表)前は見送る。
②投資判断で迷った場合は見送る。
③個別株では、分析が不十分な時は見送る。

*重要なことは、見送る判断も必要ということです。そんな時に当然なことですが、我々は投資判断をサポートできる“情報提供”や“分析”を生業としております。
上手く営業マンを使って投資判断を決定することが、“タイミング”の第一歩だと思います。

投資タイミングを計るうえで、私の場合、“株価チャート”と“個別株の出来高”を中心に投資判断を行っています。
例えば・・・どの地点から上昇を開始したのか、またはどこから下落が始まったのかは株価チャートを見ればわかってきます。それと合わせて、どのポイントから出来高が増加したか、その後の価格推移で出来高は継続して増えているかを見なければいけません。上昇の過程であっても出来高が減少していることがあります。
ここでポイントです。・・・
個別株の場合では、その日の高値、安値の価格差を出してみます。
あとは、出来高÷価格差の算式で1円あたりの出来高を出して下さい。
あくまでもチャート上の陽線だけで算出するようにして下さい。(陰線除外)
出来高が増加中であれば上昇継続として見て下さい。チャートの日足と組み合わせれば“タイミング”として利用できますよ!
*1本目のチャート上の陽線は、一番日足の陽線足が長いものになります。

 目利き

 「ふくろう通信」の内容はお客様にとり参考となる情報の提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。 記載したコメントの内容及び過去の実績等は、必ずしも将来実績を示唆するものではありません。将来の投資収益が保証されているわけではなく、投資元本を割り込むリスクがあります。 投資の最終的決定はご自身の判断でなさるようお願い致します。

【ラップの話 第4話】その頃、「幕の内弁当」製造の厨房では・・・

前にお話ししましたように、運用担当者は、まず、主食(現金部分)とおかず(株式部分)の詰め込み具合に注意を払います。その中で「おかずたち」は非常に重要です。

東京証券取引所第一部に上場されている銘柄だけでも1800銘柄以上ありますが、これらの素材から投資に値する銘柄を選び出し、量や質、賞味期限、味付けの組み合わせなどなど、限りないほどの選択肢の中から最適なものに向かって入れ替えていきます(健康管理ですね。)それぞれ賞味期限も異なる「おかずたち」の組み合わせによって運用成績が左右されるものですから、運用担当者は、主食(現金部分)の量やおかずたち(株式部分)の詰め込み具合に工夫を凝らし、より美味しく、より美しく、そしてより健康的で季節感のある「幕の内弁当」を提供し、満足していただけるよう、日々、努力を重ねていきます。

しかも、ひとつひとつの料理がよく出来ていても、取り合わせを間違えると台無しになってしまいます。大事なのは変化とバランス。ご存知のように、その組み合わせは、あるときは最適であっても、その翌日にはもう最適ではなくなっていることが多々あるのが金融市場です。そのため、日々の見直しは欠かせません。このような「投資判断」にか関わる作業も、ラップ(Wrap=包む)されているんです。

このように、運用担当者はいつも悩んでいるわけですが、こんな時、運用者の考えを裏付けける(自信を持って入れ替えをする)ために、投資判断をする上で頼りになるテクニカル指標に活躍の場が訪れます。個別銘柄同様、多くのテクニカル指標にも、それぞれに「癖」があります。そんな「癖」のある指標を単独で見ていては、全体の投資判断を誤ることがあります。短期指標、中期指標、長期指標などの複数の指標を組み合わせて見ることが重要ではないかと考えています。どんな相場にも完全にフィットするというわけではありませんが、少なくとも中長期では「大ハズレ」のない「自分なりの指標」を、運用担当者は持っているようです。

つづく

干 城

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