あと1300日程度と迫った2020年東京オリンピックですが、あらためて考えてみます。
正確な日程を把握している人が、意外に少ないように思えますが、7月24日(金)が開会式、8月9日(日)が閉会式の予定です。(個別競技の日程は以下のページで・・・)
http://2020tokyo2020.com/jp/olympic/program.html
会場などまだ協議中のものもありますが、なんとしても成功させてほしいものです。
ところで、『オリンピックまでは株は強いだろう』とお考えの方が多いように思いますが、では、第18回1964年東京五輪前後の株価はどうだったのでしょうか?
以下が1959年(’64東京五輪開催決定)から1965年までの日経平均株価(終値ベース)です。
年 年初 年末 年初-年末の変化率(少数第2位四捨五入)
1959 671.28 874.88 +30.3%
1960 869.34 1356.71 +56.1%
1961 1,366.74 1,432.60 +4.8% (高値1829.74)
1962 1,425.30 1,420.43 -0.3%
1963 1,418.25 1,225.10 -13.6%
1964 1,204.40 1,216.55 +1.0%
1965 1,227.11 1,417.83 +15.5%
特有の事情はあるものの『高値はオリンピックの3年前』に付けており、その高値は数年抜けませんでした。
では、不動産価格はどうだったのでしょうか?
以下は全国市街地価格指数(全用途平均・2000年3月末=100)の推移です。
年 全国市街地価格指数 前年比変化率(少数第2位四捨五入)
1959 4.82 +23.6%
1960 6.13 +27.2%
1961 8.74 +42.6%
1962 11.10 +27.0%
1963 13.00 +17.1%
1964 14.80 +13.8%
1965 16.80 +13.5%
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1966 17.70 +5.4%
1967 19.20 +8.5%
1968 21.80 +13.5%
1969 25.50 +17.0%
1970 30.50 +19.6%
地価は上昇を続けるという『土地神話』が生きていた頃ではありますが、オリンピックの3年前が一番上昇しているものの、以後もオリンピック翌年まで、二桁の上昇見せています。
第18回オリンピックと同じなら、株価は、来年かなりの高値を付け調整に入り、不動産価格はオリンピック終了後も堅調という予想になります。皆さんはどうお考えでしょうか?
ただし、『高値』と言っても現在の日経平均の約10分の1であることをお忘れなく。
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