月: 2016年1月

会社四季報の使い方

会社四季報という本は、なかなかよく出来た本でして、一年間に4冊(新春号、春号、夏号、秋号)、四半期ごとに発行されます。

 

巻頭にある「3分でわかる四季報のポイント」は、その号の目次ですな。

数ページ進むと「3分でわかる四季報の読み方」ってページがあって、記載内容の説明が詳しく解説されています。

巻末近くには、お楽しみの「株主優待」の一覧表がありますし、その次には「上場廃止リスクがある銘柄一覧」や「企業の継続性にリスクがある会社一覧」などという物騒な一覧表もあり、なかなか興味深いですね。

 

継続して購読されている方には、お手持ちの銘柄の「号の異なる2冊(たとえば、春号と秋号)の同じ銘柄を見比べる」という楽しみ方が出来ます。同じ会社であっても、「会社四季報」の発行時が異なるとその予想数字は変化しています。過去の業績については変化がないのが基本ですが、それでも中には、過去にさかのぼって業績を差し替えるという会社も無い訳ではありませんし。

予想には、四季報予想と会社発表予想があり、それぞれ時間の経過と共に変化していきます。これも四季報を2冊並べて眺める楽しみの一つです。

 

 

もっと長期にわたって保管されている方は5年前の四季報と新しい四季報を見比べるのも良いでしょう。

四季報には過去5年程度の業績推移が掲載されています。これを並べることによって過去10年間の業績推移がチェックできるようになります。

売上や利益の変化率が見えますので、長期投資の投資家にお勧めの見方です。

 

 

干 城

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