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2017年(酉年)のマーケット展望

新年明けましておめでとうございます。2017年の大発会(1月4日)は4年振りに上昇で始まりました。

(日経平均:479円79銭高い1万9594円16銭)

証券業界には干支にちなんで「申酉騒ぐ」と言う相場格言がありますが、酉年は戦後5回で4勝1敗となっており、直近4回は4連勝となっています。最も上昇したのは、小泉総理の「郵政解散」に沸いた2005年で40.2%上昇しました。

さて今年のマーケットはどうなるのでしょうか?

キーワードは「PPAP」。昨年大ブレークした(Pen-Pineapple-Apple-Pen)ではありません。

1つ目の「P」は、米大統領に就任するトランプの「P」

2つ目の「P」は、ロシア大統領のプーチンの「P」

「A」は、日本の安倍総理の「A」

そして最後の「P」は中国国家主席の習近平の「P」です。

 

昨年の大統領選挙以降に始まったトランプ相場ですが、果たして公約通りの事が実行できるのかどうか?それにより米国景気がさらに上昇し、FRBが3回の利上げを実施できるのか?

 

資源価格の下落と欧米による経済制裁により経済危機に陥りつつあったロシアが、資源価格の持ち直し等により景気後退局面から立ち直る事ができるのか?またトランプ米大統領との距離が縮まり、新たな米露関係が構築されるのか?

 

日本は、為替の円安や経済政策によりさらに企業業績が回復し、超低金利政策の継続で資産価格がさらに上昇するのか?消費者物価指数が日銀の目指す2%に近づいてくるのか?

 

昨年から進む中国の元安、不動産価格の頭打ち、外貨準備の減少など、チャイナリスクの表面化。

しかし今年は、中国共産党指導部の改選もあり、経済成長の安定化を図る為に固定資産投資を続けて行くのか?

 

その他、今年は欧州ではオランダ総選挙、フランス大統領選挙も控えており、EU離脱派が政権を奪取した場合は、極めて大きな影響が出る事も頭に入れておく必要があるだろう。

 

期待感も大きい反面、テール・リスク(発生確率は少ないが、発生した場合に影響が大きいもの)が発生した時には一気にリスクオフの流れになる可能性もあり、そう言う意味では上にも下にも「酉騒ぐ」1年になるのかもしれません。

ふくろう監督

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