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【ラップの話 第2話】「投資一任口座(ラップ口座)」は「幕の内弁当」に似ている

一般的に「投資一任口座」には二つの種類があるといわれています.

ひとつは、「ファンド・ラップ」と呼ばれる投資一任口座です。お預かりした資金を複数の投資信託に振り分ける方法で、その時の市場環境や国際情勢など、さまざまな視点から「投資信託ポートフォリオ(投資信託の組み合わせパッケージ)」が組まれます。運用期間やリスク許容度などのお客様の属性の変化に応じて、組入れ投資信託の配分を変化させることによりお客様の特性を考慮しつつ、より収益性を高めようとするグループです。

もうひとつは、運用担当者の投資判断で、株式組入れ比率(お預かり資産に占める株式の割合)を決定し、相場環境、市場動向、株価動向、個別銘柄の業績推移などを判断材料として個別銘柄の売買を行ない、リスク管理を行いながらも最大の投資収益を目指そうとするグループです。個別銘柄を取り扱うことにより、銘柄の集中・分散も容易に行なうことが出来るため、機動力や不要の銘柄を排除できるという点で、総合的な運用力という意味では優位にあるのではないかと思われます。勿論、運用担当者の実力にもよりますが。

保有銘柄パッケージの中を覗いて見ますと、いろいろな銘柄が並べられているところは、まるで「幕の内弁当」のようです。

つづく

干 城

 「ふくろう通信」の内容はお客様にとり参考となる情報の提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。 記載したコメントの内容及び過去の実績等は、必ずしも将来実績を示唆するものではありません。将来の投資収益が保証されているわけではなく、投資元本を割り込むリスクがあります。 投資の最終的決定はご自身の判断でなさるようお願い致します。

【ラップの話 第1話】意外に身近な「ラップ」

いきなり個別商品名で恐縮ですが、皆さんはご家庭で「サランラップ」や「クレラップ」などの商品をお使いになったことがあると思います。食品を包んで保存する時、冷えた食品を電子レンジで解凍や加熱調理をする時など、身近で、とても便利で重宝しますよね。

さて、この便利な「ラップ(Wrap)」の名前を取って開発されたのが、「投資一任口座(ラップ)」です。ふつう金融商品の仕組みは難解なものですが、その金融商品に「包む」という意味の言葉が使われている以上、何かを包み込んだ金融商品だということは、想像に難くないと思います。では具体的に何が包みこまれているのでしょうか。「投資一任口座(ラップ)」の中身には、投資に関るいろいろなもの、例えば

  1. 株式売買に伴う「株式売買委託手数料」。
  2. 数ある上場企業の選別、投資タイミングなどの投資判断。
  3. お預かりしたご資金の管理サービス。
  4. 間接的ですが投資対象としての上場投資信託(ETF)の信託報酬。

などが包み込まれています。(固定報酬・成功報酬は規定により別途頂戴いたします。)このようなサービスをパッケージにしてお届けするのが投資一任口座(ラップ口座)です。個別の取引に対する委託手数料が不要であったり、投資判断を行なう手間や時間を省けたりと株式投資がより身近になりますね。

つづく  

干 城

 「ふくろう通信」の内容はお客様にとり参考となる情報の提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。 記載したコメントの内容及び過去の実績等は、必ずしも将来実績を示唆するものではありません。将来の投資収益が保証されているわけではなく、投資元本を割り込むリスクがあります。 投資の最終的決定はご自身の判断でなさるようお願い致します。