変化への警鐘と揺り戻し

今年は、英国国民投票でのブレグジット決定、トランプ氏の米国大統領選での勝利と、立て続けに世間の予想が外れました。

数年前からのISの台頭等、中東での混乱状態の持続、中国の着実な台頭等、ある意味でしばらく続いた欧米を中心にしたグローバルスタンダード推進の動きに対して抵抗する大きな変化が欧米の国内外で始まっているぞ!?という警鐘とも言えます。トランプ氏の勝利は選挙戦術が巧みだったこともありますが、本来は民主党支持層である雇用不安を抱えている白人労働者層への訴求、女性大統領を望まない保守層の支援、そしてヒラリークリントンさんの不人気が一因であったことは否定できません。日本の現政権がこれ等の動きに対して必死になって、対応しようとしているのは近年の政権の中では特筆ものかも知れません。

 

「経済成長を買う株式投資の合理性」

そんな世界情勢下ですが、株式投資の原点に帰ってみますと、教科書的で、皆さんには釈迦に説法ですが、「株式で比較的投資効率が良いのはこれから経済成長するか、経済成長が持続する国や地域の株式に資金を長期的に振り向けること。」と言われています。これで成功したのは、英国(含むスコットランド)等です。

米国は自国の金融市場が膨大だったことから他国への分散投資があまり進まずに自国経済の大きさに比して出遅れた時期がありました。この為、比較的、今でも株式の運用会社が英国(含むスコットランド)に多いのはその為のようです。

複 眼

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