【ラップの話 第2話】「投資一任口座(ラップ口座)」は「幕の内弁当」に似ている

一般的に「投資一任口座」には二つの種類があるといわれています.

ひとつは、「ファンド・ラップ」と呼ばれる投資一任口座です。お預かりした資金を複数の投資信託に振り分ける方法で、その時の市場環境や国際情勢など、さまざまな視点から「投資信託ポートフォリオ(投資信託の組み合わせパッケージ)」が組まれます。運用期間やリスク許容度などのお客様の属性の変化に応じて、組入れ投資信託の配分を変化させることによりお客様の特性を考慮しつつ、より収益性を高めようとするグループです。

もうひとつは、運用担当者の投資判断で、株式組入れ比率(お預かり資産に占める株式の割合)を決定し、相場環境、市場動向、株価動向、個別銘柄の業績推移などを判断材料として個別銘柄の売買を行ない、リスク管理を行いながらも最大の投資収益を目指そうとするグループです。個別銘柄を取り扱うことにより、銘柄の集中・分散も容易に行なうことが出来るため、機動力や不要の銘柄を排除できるという点で、総合的な運用力という意味では優位にあるのではないかと思われます。勿論、運用担当者の実力にもよりますが。

保有銘柄パッケージの中を覗いて見ますと、いろいろな銘柄が並べられているところは、まるで「幕の内弁当」のようです。

つづく

干 城

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